M67seijinの鬱々な日々

67年生まれのオヤジです。鬱々な日々の中で、その都度興味を惹かれたこと、心に浮かんだことなどを綴っていく予定です。

コロナ騒動の後に来る本当の恐怖

昨夜安倍首相による緊急会見があり、首相はその中で全国民に対する外出自粛をあたらめて呼びかけていた。

 

折しも今は、五月の大型連休を間近に控えた時期でもあり、ここで普段の警戒心が緩めばもう取り返しのつかないことになる、という危惧があったのだろう。

 

例年大型連休は国内外への旅行や帰省、行楽地への遊行などで人の動きが最も活発になる時期なのだが、今年はその動きを最小限に抑えてくれ、というわけである。

 

政府がこうした呼びかけを行う裏で、旅行代理店やホテル業界、航空業界など、数え切れないほどの人々が大きな経済的損失を被っている。

そしてそれは、もはや個人的損失にとどまらず日本経済の基盤を揺るがすほどの規模にまで膨れ上がっている。

 

政府はもちろんこうした事態にただ手を拱いているわけではなく、一時給付金や無利子無担保融資などありとあらゆる策を打ち出して入るのだが、正直言って焼け石に水、という気がしないでもない。

 

こうした状況の中、事業者の方々は皆精一杯頑張ってはいるのだが、今その人たちの胸中では、この見えない敵(新型コロナウィルス)に対する怒りが煮えたぎっているのだろう。

 

この敵がもし特定の国や団体であったなら、軍事力を動員してそれを殲滅しよう、という動きになるはずであるが、何しろ相手はウィルスであるから、そういうわけにもいかない。

 

国、人種に関係なく、今全世界の人々は、怒りの対象をどこにもぶつけられない、究極のジレンマに陥っているのだ。

 

いったい、このジレンマはいつまで続くのだろう?

 

今はウィルスに対する警戒や医療問題などで手一杯な状況であるが、人々の怒りの矛先が、ウィルスに向けられている間はまだいい。

 

しかし、もし近い将来ウィルスが死滅し生活を本格的に再建しようという段階になった時、その矛先は、どこへ向かうのだろう?

 

それを考えると、本当に恐ろしい気がする。

 

その時になってパニックに陥らないよう、ウィルスによるストレスをどう発散するかという問題を、個人的、国家的なレベルで早い段階から考えておくことが必要だと思う。